「ＳｍａｒｔＨＲ」を運営する宮田昇始氏（３３）。「ＳｍａｒｔＨＲ」は、煩雑な書類作成や役所への申請業務が多い企業の人事・労務作業をクラウド上で簡単にできるサービス。経営者や担当者を、手間のかかる労務から解放することを目指している。

――そもそも人事労務作業というのは、どれほど大変なものなんでしょう。

例えばなんですが、従業者が、入退社するときや結婚した、引っ越した…その都度都度で大量の書類が発生するんですね。中小企業だとこういった作業を経営者がやっていて大変でして、大企業も大企業で大変です。

例えば、飲食チェーン店だと、全国で毎月何百人もの入退社があって、その人たちの情報を全国から集めて、そして本社で彼らの情報を何百人も手書きして、それを役所に届けるという大量の作業が発生するんですね。そういうところを便利にするようなサービスを開発しています。

――すごく必要性がありそうな仕組みですが、これをつくろうと思ったきっかけは。

今から３年前くらいに、当時、私の妻が妊娠９か月だったんですが、自分の産休中に、自分の産休手続きを自宅で作っているのを見ました。中小企業だとこれは珍しくない光景で、こういったことが起こらないようにするためにはどうしたらいいんだろうかと思ってサービスを開発を考えました。


【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｇｕｅｓｔより】