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香港返還21年でデモ「中国の介入進む」

2018年7月1日 21:16

香港が中国に返還されてから21年となる1日、香港市内では、「中国の政治介入が進んでいる」などとして民主派団体などが大規模なデモを行った。

中国の影響が強まる中、香港では毎年この時期に抗議デモが行われていて、主催者側によると、今年は約5万人が参加したという。デモに参加した市民らは、「中国よりの政策が次々と取られ、自治が破壊されている」などと訴えた。

香港の議会にあたる立法会では、中国寄りの立場を取る親中派議員が過半数を占める中、先月には中国の入国管理局の権限を強化する法案が可決。今後、中国に渡る際には、香港側の駅で中国側の職員が中国の法律に基づき出入境審査を行う事になり、民主派議員らは、「香港の自治を損なう恐れがある」と反発している。

デモの参加者らは、こうした中国との融和的な政策を進める香港政府も厳しく批判していて、「市民が立ち上がり、中国の独裁を終わらせよう」などと呼びかけた。