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決戦の地で日本代表を待つ「露のサムライ」

2018年6月30日 18:27

サッカーのFIFAワールドカップ。決勝トーナメント進出を果たした日本代表は日本時間3日未明に、ベルギー代表と対戦する。史上初のベスト8進出をかけた決戦の地では、日本代表の到着を待ちわびるロシアの「サムライ」がいた。

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人口およそ110万人。ロシア南部・最大の都市、ロストフナドヌ。その市街地の近くに立つのが、日本代表の次の戦いの舞台「ロストフアリーナ」。

この4万5000人収容のスタジアムでベルギーと雌雄を決することになるが、またもや厳しい気象条件が日本代表を悩ませそうだ。ロストフナドヌはポーランド戦が行われたボルゴグラードよりもさらに南にあり、暑さは一層厳しく感じられる。

こうした中、日本代表「サムライブルー」の到着を待ちわびている人がいた。

「こんにちは!」―日本語で出迎えてくれたのは、ロシア伝統の「ドン・コサック」の幹部、ベスラロフ副隊長。コサックは、かつては列強との戦いにも参加した軍事的な組織で、今も卓越した剣術や馬術を誇る。

プーチン大統領の支援も受け、ロストフナドヌはコサックの活動がもっとも活発な地域。いわば「ロシアのサムライ」の彼らが愛用するのが刀身が日本の刀に似ている剣。

サムライとコサックは、いずれも優れた戦士だと、日本に共感を抱いていて、「サムライブルー」の到着を心待ちにしている。

ベスラロフ副隊長「コサックとサムライは戦士だ。昔からともにエリートで、国民の羨望を集めたエリートだ」「コサックはサムライ(日本代表)を応援している」

「サムライブルー」の名にふさわしい試合を見せられるのか。注目の試合は日本時間3日午前3時に始まる。