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クリミア編入 トランプ氏「反対」明言せず

2018年6月30日 16:20

アメリカのトランプ大統領は29日、ロシアがウクライナからクリミアを編入したことについて、「成り行きを見なくてはならない」と述べるにとどめ、これまでアメリカ政府がとってきた「反対」の立場を明言しなかった。

ロシアは2014年3月にウクライナからクリミアを一方的に編入し、アメリカは、これに反対して制裁を科している。

ところが、トランプ大統領は29日、記者団からロシアのクリミア編入を認めることもあるのかと聞かれた際、「成り行きを見なくてはならない」と述べるにとどめ、反対するとの立場を明言しなかった。

ロシアとの関係修復を目指すトランプ大統領は来月中旬にプーチン大統領と会談する予定で、融和姿勢を優先させた形。

しかし、ロシアを警戒するヨーロッパ諸国がトランプ大統領に対する不信感を強める可能性もあり、波紋が広がりそうだ。