２２日、セルビアと対戦したスイス代表の選手がゴールを決めた後に見せたパフォーマンスに、政治的な意図があったとして物議をかもしている。

物議をかもしているのは、胸の前で両手をクロスさせて鳥が羽ばたいているようなパフォーマンス。これは２２日に行われたスイス対セルビア戦で勝利したスイスの選手２人が、ゴールを決めた際に見せたもの。

スイスメディアによると、シャキリ選手とジャカ選手のパフォーマンスは、アルバニア国旗に描かれている双頭のワシを意味するもので、「痛々しい過去を思い起こさせ、セルビアを挑発した」などと報じられている。

セルビアとアルバニアは、紛争の末にセルビアから独立したアルバニア系住民の国・コソボ共和国をめぐって長年激しく対立してきた。

シャキリ選手はコソボで生まれるなど、２人の選手はともにコソボにルーツをもつアルバニア人だという。

しかし、ＦＩＦＡ（＝国際サッカー連盟）は、サッカーへの政治介入を認めておらず、今回の問題についてスイスの代表監督は試合後、「政治の問題とサッカーを混同させてはいけない」とコメントしている。