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国連会議「宇宙での軍事競争に深刻な懸念」

2018年6月22日 0:07

オーストリア・ウィーンで開かれていた宇宙の平和利用についての国連の会議が21日、「宇宙での軍事競争に深刻な懸念」を示した決議をまとめて閉幕した。

宇宙開発をめぐっては、アメリカ、ロシア、中国などが衛星技術の軍事利用を進めているほか、アメリカのトランプ大統領が18日に「宇宙軍」の設立を指示するなど、各国の動きが加速している。

しかし、1967年に調印された宇宙条約は「宇宙の平和利用」を掲げていて、今回の会議の決議には「宇宙の軍事競争について深刻な懸念」との表現が盛り込まれた。

また、大規模な宇宙開発をする能力がある大国に対して、宇宙での軍事競争を防ぐために国際協力を推進し、平和利用のための宇宙探査を強化するよう求めている。