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各国間“貿易摩擦悪化”懸念 ダウ8日続落

2018年6月22日 7:32

21日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、中国だけでなく、アメリカと各国の間でも貿易摩擦が悪化するとの懸念が深まり、ダウ平均株価は8営業日連続で値を下げて取引を終えている。

21日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前日比196ドル10セント安の2万4461ドル70セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も68.56ポイント下げて7712.95で取引を終えている。

市場では、アメリカと中国の間で追加関税の応酬となっている事態に警戒が続いているが、トランプ政権による多くの国を対象にした鉄鋼やアルミへの関税発動に対し、インドやトルコも報復関税をかけるなど反発している。また、EU(=ヨーロッパ連合)は約3600億円相当のアメリカ製品に22日から関税をかけるなど、中国以外の国や地域とアメリカの間でも、貿易摩擦が悪化するとの懸念が深まった。

これを受け、「ボーイング」や「キャタピラー」「スリーエム」といった海外の売上比率が高い銘柄を中心に売られ、ダウ平均株価は8営業日続けて値を下げた。

市場関係者は「貿易摩擦への懸念は今後も続くとみている。さらに、22日にはOPEC(=石油輸出国機構)の総会で増産されるかも注目されている」と話している。