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批判受け…不法移民“親子引き離し”停止

2018年6月21日 7:57

アメリカのトランプ大統領は20日、大きな批判を受けている、不法移民の親子を引き離して収容する措置を停止する大統領令に署名した。与党・共和党からの批判もあり、方針を転換した形。

トランプ政権は不法入国した移民を徹底して訴追する政策を掲げていて、裁判を受ける親と子どもが引き離されるケースが急増している。これに対し、国の内外や与党・共和党からも「非人道的だ」などの声が噴出。議会への責任転嫁に終始するトランプ大統領に批判が高まっていた。

こうした中、大統領は20日、一転して、親子を引き離す措置を停止するよう指示する大統領令に署名した。

トランプ大統領「家族が一緒に居られるようにする。これで問題は解決する」

方針転換の背景について、アメリカメディアは、メラニア夫人が大統領に働きかけたことも一因だと伝えている。ただ、大統領は「強い国境は維持する」と強調。「我々は寛容ではない」と述べ、不法移民を徹底して訴追する政策は維持することも明らかにしている。