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総額約3600億円 米製品に“報復関税”

2018年6月21日 1:55

EU(=ヨーロッパ連合)は20日、アメリカが発動した鉄鋼などの輸入制限への対抗措置として、アメリカ製品に対し総額およそ3600億円の報復関税を課すと発表した。

EUの執行機関であるヨーロッパ委員会によると、報復関税の対象となるのは鉄鋼・アルミニウムに加え、アメリカの象徴的な製品であるオートバイ、ウイスキーなど28億ユーロ、日本円でおよそ3600億円相当で、22日から関税が引き上げられる。

アメリカが今月1日から、EUに対しても鉄鋼などの輸入制限を発動したことを受けたもので、EU側は「本意ではないが、アメリカの一方的で正当化できない決定により、他に選択肢がなくなった」と説明している。

EUは今後、報復対象の製品をさらに増やす構えも見せており、アメリカとEUの貿易摩擦が加速することが懸念される。