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国連人権理事会、米脱退へ「偽善的組織だ」

2018年6月20日 13:16

アメリカのトランプ政権は19日、国連の人権理事会から脱退すると発表した。イスラエルに対する政治的な偏見などを理由にあげている。

アメリカ・ヘイリー国連大使「人権理事会は長い間人権を侵害する側を擁護し、政治的偏見のたまり場となっている」

人権理事会は47か国で構成され、国連加盟国の人権状況を審査する機関。ヘイリー国連大使は19日、理事会について「人権問題ではなく政治的偏見で動いている。偽善的な組織だ」と主張、アメリカの脱退を表明した。

具体的には、パレスチナ問題をめぐりイスラエルに対しては北朝鮮やシリアを上回る非難決議が採択されたことをあげ「終わりない敵意がある」などと述べている。

一方、国連のグテーレス事務総長は「人権理事会は世界で人権を保護するため重要な役割を果たしている」と指摘。「アメリカは残る方が好ましかった」とコメントしている。