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極限の薄切り食パン 目指すは100枚切り

2018年6月19日 14:38
極限の薄切り食パン 目指すは100枚切り

極限まで薄く切った食パンの写真がツイッターに投稿され、話題になっています。どんな人がどのように食パンをカットしたのか取材しました。

1斤の食パンを73枚にカットした超薄切り食パン。1枚1枚の薄さは約1.6ミリです。

通常、1斤の食パンの1辺の長さは12センチです。よく見る6枚切りと比べると、73枚切りの薄さが分かります。この薄さまでどうやって切っているのでしょうか。

使うのは、他のパンを切るものと同じスライサー。30年もので、厚さの設定は一番薄いもので2ミリまでしかありませんが、微妙な力加減で調整することで、パンを2ミリ以下にスライスできるそうです。

1斤分を切る場合には、2斤分の長さのものをスライサーにセットして切っていきます。1斤をスライスするのに20分近くかかります。気温や湿度も影響し、パンのコンディションによっては薄く切ることができません。そのため、薄切り食パンだけの販売は行っていません。

代わりに、薄切り食パンを使った商品を販売しています。地元の農園などとコラボしたサンドイッチは、パンが薄いために具がぎっしり詰まり、ローストビーフとローストポーク、新鮮野菜の味を一度に味わえます。

薄切りパンにクリームをはさんだミルフィーユは、食パンとは思えない触感で想像を超えるとSNSで話題になっています。

薄切りパンを重ねたラザニアも、パンにペーストがなじむため、パスタとは違ったおいしさが味わえます。

そして、人気のラスク。薄切りパンを焼き上げて、パリッとした食感が楽しめます。これらの商品は、薄切りパンができたときにだけ販売されます。

薄切り食パンを作った上島さんは、食パンを切るスライサーに小さいころから憧れがあったといいます。

「好きすぎて興味本位から始まり、どれだけ薄く切れるんだろう、何枚に切れるんだろうっていう、本当にそれだけのことがきっかけです。いつか100枚は切りたいと思っています」


【the SOCIAL trendより】