×

加計氏会見に野党反発「国民納得しない」

2018年6月19日 15:48
加計氏会見に野党反発「国民納得しない」

加計学園の加計孝太郎理事長が獣医学部設置をめぐる一連の問題発覚後、初めて記者会見を行い、愛媛県に対し誤った情報を与えたとして事務局長の処分を発表した。また問題となっている安倍首相との面会については、記憶にないと否定した。

野党側は、「この会見では国民は納得しない」などと反発していて、加計理事長の証人喚問を求めている。

野党側は、「部下に罪を着せるトカゲのしっぽ切りだ」などと一斉に反発しているほか、与党内からも疑問の声があがっている。

立憲民主党・辻元国対委員長「タイミングを(国会の)会期末にみはからったように、こそこそっと記者会見をされる。非常に姑息(こそく)な記者会見に見えました」

国民民主党・玉木代表「結局、記憶も記録もないと、どこかで聞いたような言葉でありましたし、部下が勝手にやったというのも非常に似てるなと」

また、与党幹部も「何もわからない会見だった」「なぜ今頃やるのか。意味がわからない」などと加計学園側の真意を疑う声があがっている。

また、加計理事長が国会への招致について「自分が決めることではない。お待ちしている」などと発言したことを受けて、野党側は改めて証人喚問を求めた。

ただ、与党側は「国会には関係ない」と後ろ向きで、この問題の幕引きをはかりたい考え。

一方、今国会の会期末を20日に控え、与党側は法案の処理を急いでいる。19日の衆議院本会議で、「カジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法案」が与党などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。

与党側は、この法案や、参議院の定数を6増やす公職選挙法の改正案などの確実な成立をはかるため、会期を1か月程度延長することを検討しているが、野党側は反対していて、与野党の攻防が続いている。