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拉致問題「北朝鮮の決断が必要」~安倍首相

2018年6月18日 15:14
拉致問題「北朝鮮の決断が必要」~安倍首相

安倍首相は18日の国会で、拉致問題をめぐり北朝鮮の金正恩委員長の「大きな決断が必要となる」と述べ、日朝首脳会談で進展を目指す考えを強調した。

これまで金委員長を厳しく批判してきた安倍首相だが、18日は「指導力がある」と評価するなど会談実現への期待を強くにじませている。

安倍首相「北朝鮮には知っている全てのことを話し、全ての拉致被害者を一刻も早く日本に帰国させてほしいと考えています。これには大きな決断が必要となりますが、金正恩国務委員長には米朝首脳会談を実践した指導力があります」

安倍首相はその上で「日朝首脳会談を行う以上は拉致問題の解決に資する会談としなければならない」と述べ、拉致問題の進展が会談を行う前提条件だとの考えを改めて強調した。

安倍首相はさらに「北朝鮮との間で互いに信頼を醸成し諸問題を解決したい」と述べ、従来の圧力路線の姿勢から一転、対話を模索していく考えを強調した。

一方、北朝鮮の非核化について河野外相はアメリカが北朝鮮に対し非核化にむけた47の行程を提示していることを明らかにした。その上で「米朝首脳会談はいわば入り口で、これから様々な取り組みが行われなければならない」と述べた。