アメリカ・ニューヨーク州の司法当局は１４日、トランプ大統領が関わる慈善団体が、１０年以上にわたり資金を不正に流用したとして、２８０万ドルの賠償の支払いなどを求め州の裁判所に提訴した。

ニューヨーク州の司法当局は１４日、トランプ大統領が関わる慈善団体「トランプ財団」が、１０年以上にわたり、トランプ氏が運営するホテルやゴルフ場の宣伝や大統領選の活動などに慈善基金を不正に使ったと訴えた。

その上で財団に対し、解散と、総額２８０万ドル、日本円で３億円あまりの賠償の支払いなどを求めている。また、連邦選挙委員会などにトランプ氏と財団の連邦法違反の可能性を指摘する手紙も送付した。

一方、財団側は「指摘された額よりも、むしろ多くの額を慈善活動として寄付してきた」と主張。トランプ大統領もツイッターで「民主党が私を訴えるためにできることを全てしようとしている。私は和解しない」などと反発している。