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河野外相“拉致問題、新たなフェーズに”

2018年6月14日 16:54

史上初の米朝首脳会談を受けて、河野外相は、韓国・ソウルでアメリカ・韓国の外相と北朝鮮の非核化に向けた今後の対応や拉致問題について協議した。天野英明記者がソウルから伝える。

河野外相は拉致問題について「北朝鮮と話し合う用意がある」とした上で、「新たなフェーズに入った」との認識を示した。

河野外相「米朝会談で北朝鮮が非核化ということを明確にコミットしてきたという意味では、新しいフェーズに入ったんだろうと思います」

また、会談後の記者会見でアメリカのポンペオ国務長官は、米朝首脳会談でトランプ大統領が金正恩委員長に対して拉致問題について言及したことを明らかにした。

ポンペオ国務長官「大統領は、北朝鮮が拉致被害者を帰国させる義務を果たすことへの期待について、とても明らかな姿勢を示してきた。彼は明確だった。金委員長に対してもそうだった」

ポンペオ氏は金委員長の返事の内容には言及しなかったが、政府関係者によると、アメリカのトランプ大統領は安倍首相に、金委員長が拉致問題をめぐる日本との対話にオープンな姿勢を示していたと伝えたという。

また同行筋によると、北朝鮮の非核化について、3か国の外相は今回、完全な非核化を実現する期限についても意見交換を行ったという。

北朝鮮の具体的な行動を引き出すため、日米韓3か国の連携がカギとなる。