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非核化に向け日米韓で緊密に連携~河野外相

2018年6月14日 14:22

史上初の米朝首脳会談を受けて、河野外相は韓国・ソウルで、アメリカと韓国の外相と北朝鮮の非核化に向けた今後の対応などについて協議した。ソウルから天野英明記者が伝える。

北朝鮮の非核化に向けた具体的な工程表づくりが急務となる中、河野外相は、非核化に向けて3か国で緊密に連携していくことを強調した。

河野外相「これは、我々の目標を達成するための、困難だが重要なプロセスの始まりにすぎない。3か国が最後までともに努力することを再確認した」

また、先日の米朝首脳会談での共同声明には「CVID(=完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)」といった文言は盛り込まれなかったが、ポンペオ国務長官は、「CVIDにコミットしている」と述べた。また「完全な非核化が実現して初めて、制裁解除の段階に移る」と述べ、圧力を継続する考えを強調した。

一方、安倍首相が意欲を示している日朝首脳会談について、河野外相は次のように述べた。

河野外相「拉致問題を含めた問題解決につながるような形で、(日朝)首脳会談が実現されればいいというふうに考えております。その方向で、これから様々な調整が行われることになろうかと思います」

日本政府としては9月までをめどに首脳会談の実現を模索しているが、政府関係者は本格的な調整はこれからとの認識を示していて、慎重に北朝鮮側の出方を見極める方針。