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非核化「重要なプロセスの始まり」河野外相

2018年6月14日 12:57

米朝首脳会談で、北朝鮮の金正恩委員長が、安倍首相との会談に前向きな姿勢を示したことで、日朝首脳会談に向けた調整が加速している。こうした中、韓国では河野外相がアメリカ、韓国の外相と今後の対応を協議した。

先日の米朝首脳会談では、非核化に向けた具体的な工程表などは一切示されておらず、閣僚や実務者レベルでの協議が急務となっている。

会談で3か国は、非核化の具体的な期限や、国際機関による核施設の査察の方法などについて話し合ったとみられる。

その後に行われた共同会見で、河野外相は非核化について、「困難だが重要なプロセスの始まりだ」と強調した。

河野外相はまた、「国連安保理決議の完全な履行に向けて北朝鮮にどのように具体的な行動を促していくか、率直な議論を行った」として、今後、3か国で連携を強めていく方針を示した。

一方で、金委員長が安倍首相との会談に前向きな姿勢を示したことで、日朝首脳会談を模索する動きも本格化する。首相官邸は、自民党総裁選がある9月までをめどに首脳会談を行うことを模索していて、ロシアのウラジオストクで9月に開かれる国際会議の場などを利用して会談を行うことも検討されている。

今後、中国・北京の大使館など複数の交渉ルートを通じて調整を本格化させる方針。