×

尾上右近、男の悲恋を「生々しく演じたい」

2018年6月13日 17:34
尾上右近、男の悲恋を「生々しく演じたい」

歌舞伎俳優の尾上右近(26)が13日、舞台「研の會」「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」の記者懇親会を都内で開催した。

「研の會」は、今回で4度目となる尾上主宰の自主公演。歌舞伎俳優の中村壱太郎(27)らをゲストに迎え、演目「恋飛脚大和往来 封印切」「二人椀久」を上演する。
尾上は「いずれも男の悲恋を描いたものでして、私も自分の経験を生かして、生々しく演じさせていただきたいと思います」と語った。

尾上は昨年10月、「スーパー歌舞伎II ワンピース」の公演中に左腕を骨折して降板した市川猿之助(42)の代役として主人公・ルフィを演じた。
その際は自主公演の経験が糧になったそうで「やはりルフィをさせていただいた時には、自主公演で(舞台の)真ん中に立つという感覚を身につける機会を作ってきてよかった、というのが実感としてあった」と右近。その一方、課題も見つかったと明かし、「できないことや、埋まらない役者としての力だったりは(スーパー歌舞伎に)慣れてくると見えてきたので、今回もルフィを経験したからといって深い意味を持たず、まっさらな気持ちで出させていただきたいなと思っています」と話した。

「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」は、2012年のピュリツァー賞受賞作を舞台化。
尾上は「現代劇の中でも社会派の難しいお話で、物語の中心人物を、初現代劇、初翻訳劇、(現代劇)初主演という形でさせていただくことは、本当に困難を極めるということを覚悟のうえで挑戦させていただくつもりです」と意気込んだ。

「研の會」は8月26日、27日に東京・国立劇場小劇場で、「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」は7月6日から22日まで東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される。