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史上初の米朝首脳会談“北の非核化”進展は

2018年6月12日 14:26

史上初めての米朝首脳会談が日本時間の12日午前シンガポールで始まった。北朝鮮の非核化をめぐり、具体的な合意を結べるかが焦点となる。国際メディアセンターから星真理子記者が伝える。

日本時間の12日午前10時4分、アメリカと北朝鮮のトップが史上初めて対面し、約10秒間握手を交わした。出会いのシーンでは互いに歩み寄り、対等な関係であることを表すような演出だった。

両首脳はまずは1対1での会談を行い冒頭でそれぞれ、今回の会談に対する期待感を述べた。この会談は最大2時間に及ぶとの報道もあったが、約40分と想定よりも短く終わった。会談が順調に進んでいることをうかがわせる。

続いて行われた拡大会合では互いの側近も加わり、協議が続けられた。

アメリカ・トランプ大統領「私たちは一緒に大きな成功をおさめるだろう」

北朝鮮・金正恩委員長「素晴らしい出発をした今日をきっかけに、大きな事業を始める決心ができている」

ここには2度訪朝し、この首脳会談の流れを作ったポンペオ国務長官と北朝鮮メディアがかつて「人間のくず」と呼んだ強硬派のボルトン補佐官も同席した。拡大会合は予定より10分ほど長くなり、最終的な詰めの協議が行われたとみられる。

最大の焦点である非核化だが、今回は、大枠での合意にとどまる可能性がある。非核化を目指すという大きな方針では合意するものの、具体的な期間や手順は今後の交渉に委ねる形になるとの見方が有力。

会談が終われば金委員長は、12日午後にも帰国する可能性がある。