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トランプ大統領と金委員長 約10秒間握手

2018年6月12日 11:55

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長による史上初の米朝首脳会談が日本時間12日午前10時からシンガポールのセントーサ島で始まった。これまで敵対してきた両国の首脳は初めて対面し握手を交わした。

日本時間午前9時頃、トランプ大統領が首脳会談の会場となるセントーサ島へ出発した。その約10分後。北朝鮮の金正恩委員長もホテルを出た。

相次いでセントーサ島に入る両首脳。手に書類らしきものを持った金委員長、やや固い表情で車を降りる。そして、午前10時4分、いよいよその時が─。

史上初めて、アメリカと北朝鮮の首脳が顔を合わせる歴史的瞬間。約10秒間握手をした両首脳。出会いは互いに歩み寄り、対等な関係であることを表すような演出だった。

冒頭、両首脳は─。

アメリカ・トランプ大統領「すばらしい気分だ。私たちはいい話し合いをして、すばらしい成功を収めると思う。私は名誉に思う。すばらしい関係を築けると信じている」

北朝鮮・金正恩委員長「ここまでの道のりはそう簡単ではなかった。我々には足かせとなった過去があり、偏見や間違った慣行が時には我々の目や耳をふさいだりもしたが、全てを乗り越えてここまで来ることができた」

約40分、1対1で話し込んだ両首脳。続いて、閣僚も交えた拡大会談に臨んだ。

トランプ大統領「私たちは今まで解決できなかった大きな問題を解決するでしょう」

金正恩委員長「足かせとなる過去に大胆に打ち勝たなくてはならない。もちろんその過程には困難があると思うが、ともに協力して大きな偉業を成し遂げると信じている」

世界が注目する会談は午前11時半現在も続いている。