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安倍首相“対立”認め、まとまった意義強調

2018年6月10日 14:46

カナダで開かれていたG7(=主要7か国)首脳会議は9日、首脳宣言を採択し、閉幕した。ただ、閉幕直後に早くも首脳の対立が表面化する異例の事態となっている。

安倍首相は首脳間で意見の対立が目立ったことは認めたうえで、最終的に首脳宣言がまとまったことの意義を強調した。

安倍首相「今回のサミットはとりわけ見解が異なる局面が多く難航しましたが、首脳宣言として発出できることは大きな意義があると考えています」

安倍首相はこのように述べたが、直後にトランプ大統領が首脳宣言を否定するような発信をしていて、首相の同行筋は「真意がわからないし、どう対応したらいいのか」と話すなど、戸惑いを見せている。

安倍首相はアメリカとドイツなどの間を取り持とうとしたが、引き続き、難しい対応を求められることになりそうだ。

一方、北朝鮮に対しては首脳宣言に「強力な圧力を維持するよう全ての国に求める」などと盛り込まれ、日本の意向が反映された形。

安倍首相は金正恩委員長との会談に重ねて意欲を示したが、その実現に向けては「米朝首脳会談に期待する」と述べるにとどまり、「アメリカ頼み」であることが改めて浮き彫りとなった。