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G7初日の議論終了 貿易問題めぐり対立

2018年6月9日 12:16

カナダで開かれているG7(=主要7か国首脳会議)は初日の議論を終えた。貿易問題をめぐり、アメリカと他の参加国が対立していて、首脳宣言の取りまとめも難航しそうだ。

トランプ大統領が孤立する中、これまで蜜月関係をアピールしてきた安倍首相も調整役としての手腕を問われそうだ。

8日の会議では、トランプ大統領が進める鉄鋼などの輸入制限について、各国から懸念が伝えられたものとみられる。また、安倍首相もこの中で、自由貿易の重要性を訴えるなど、今回はトランプ大統領と一線を画している。

一方、トランプ大統領は一歩も引かない構え。

トランプ大統領「不公平な貿易について交渉するだろう。我々はこれを変えなければならない」

日本の外交筋は「トランプ大統領と関係を築いてきた安倍首相も今回は難しい立場だ」と話している。また、政府関係者が「米朝首脳会談を前にアメリカが孤立する様子が強調されるのは良くない」と話すなど、日本にとっては悩ましい展開。