若い世代中心に… 広がる“日本茶”の魅力
旬を迎えている「新茶」。若い世代を中心に「日本茶」の人気が高まっている。急須でいれて飲むという伝統的なスタイルを超えて今、「日本茶」の楽しみ方が様々な広がりをみせている。
神奈川県鎌倉市に4月、オープンした「CHABAKKA TEA PARKS」。
お客さんがサーバーから注いでいるのは一番人気の商品で、その名もドラフトビールならぬ、ドラフトティー。窒素ガスとお茶を絡めることで、クリーミーな泡ができるという。
今は新茶を使っていて、1日限定30杯。完売する日もある人気ぶりだという。
このお店は、もともとアパレル業界にいたオーナーが始めた。異業種に参入した訳は…。
CHABAKKA TEA PARKS・三浦健オーナー「日本の伝統文化や、日本の産業に新しい切り口で、サービスや価値を創造して世の中に発信したい」
日本の伝統文化である“日本茶”。その新たな魅力が、若い世代を中心に人気となっている。
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去年、オープンしたGINZA SIXにも、お茶の“ある専門店”が登場した。
器に京都産の抹茶をいれ、パッションフルーツとココナツウオーターなどをいれたら、満遍なくたてていく。そして、完成したのは、抹茶のうまみをいかしたカクテル。
実はここ、お茶カクテルの専門店「ミクソロジーサロン」で、玄米茶とパッションフルーツを使ったものや、そば茶とパイナップルのカクテルにみそパウダーをのせたものまで。
なぜ、お茶を使うのか。
ミクソロジーサロン・南雲主于三オーナー「お茶を使って、これから国内だけではなく、世界に発信する店舗をつくっていこうと」
アジアやアメリカなどからの観光客も増えているという。
アメリカからの観光客「とてもおいしいです。私もお茶のいれ方を知りたいわ。ウイスキーを混ぜたお茶を飲むのは初めてよ」
日本茶カフェが増えるなど、2年前から続いているというこのブーム。その訳についてお茶の専門家は-。
日本茶インストラクター協会・奥村静二専務理事「海外の注目度が高いと、それが(日本に)フィードバックされるというか、戻ってきて、健康志向という形になっているかなと」
世界的な健康志向の高まりの中、日本茶が注目され、国内でもブームになっているという。
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伊藤園も去年、新コンセプトのお店「日本橋 和の茶 伊藤園」をオープンした。
日本橋 和の茶 伊藤園・高橋潔店長「シングルオリジンというのを当店では扱っておりまして」
通常の日本茶は、複数の産地や品種をブレンドしている。しかし、ここで扱うシングルオリジンは、1つの農園の1つの品種にしぼったお茶を数種類販売。そのうちの1つが、静岡県産の「黄金みどり」。普通の緑茶と比べるとその名の通り、黄金色なことがわかる。
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お茶の生産量、日本一の静岡県にあるホテル「星野リゾート 界 遠州」では、3月から新たなプランを開始した。お茶を楽しむための専用の空間で、その時の気分に合わせて7種類のお茶を自由に楽しむことができる。
例えば、夜、寝る前には、香り高くリラックスできるという玄米茶が、朝、起きた後は、渋みが強い深蒸しの緑茶がおすすめだという。
さらに、温泉には、お茶を詰めたお茶玉を浮かべている。
星野リゾート 界 遠州・竹野晋平さん「お風呂の中でも、お茶の香りを楽しんでいただこうとこのように用意しています」
日本茶の新たな楽しみ方は、さらに広がりをみせそうだ。