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“改ざん”麻生氏続投…与党からも疑問の声

2018年6月4日 18:01
“改ざん”麻生氏続投…与党からも疑問の声

森友学園への国有地売却をめぐる決裁文書の改ざん問題で、麻生財務相は4日、当時の佐川理財局長が事実上改ざんを指示したとする調査結果を公表した。与野党の反応。

■麻生財務相は続投となったが、これで乗り切れるのだろうか?

安倍首相は、一貫して政権の大黒柱である麻生財務相を守る姿勢を貫いてきた。ただ、続投の判断には与党内からも疑問視する声があがっている。

菅官房長官「(Q:大臣の政治責任というのは)ですから、しっかりした調査結果を重く受け止めて、財務省の改革に陣頭で進めていただく」

菅官房長官はこのように述べ、辞任の必要はないとの考えを改めて強調した。麻生財務相についてはあくまでも、政権への影響も考慮し続投させるという判断。政府・与党は、関係した財務省の職員らの処分に加えて再発防止策を示すことで、この問題に区切りをつけたい考え。

ただ、与党内では麻生財務相の続投の判断について、「国民の感覚とは全く別だ」「世論がどう受け止めるか」などと厳しい声も出ている。

■野党側は麻生財務相続投を批判

野党側は、行政の信頼を揺るがすような問題で、誰も政治家が責任を取らないのはおかしいと訴えている。

立憲民主党・蓮舫議員「(麻生財務相は)お辞めになるべきじゃないでしょうか。通常だったら任命責任で、安倍総理が麻生さんを罷免すべきだと思います」

野党側は、今後も麻生財務相の辞任を求めて徹底追及する考えだが、与党側に応じる考えはなく、展望は見えていない。