米朝首脳会談の開催に向けた調整がヤマ場を迎えている。アメリカ・ニューヨークを訪れている北朝鮮・金正恩委員長の側近、金英哲統一戦線部長が３０日、ポンペオ国務長官と初日の会談を行った。

金統一戦線部長は北朝鮮外交を取り仕切る金委員長の側近で、指導部クラスの高官としては１８年ぶりの訪米となる。

ポンペオ国務長官との会談は非公開で、夕食を取りながら約１時間半、行われた。メニューはステーキやとうもろこしで、ポンペオ長官は会談後、「とても良い夕食会だった」と述べた。

会談の詳しい中身は明らかになっていないが、ＮＢＣによると、トランプ大統領が先週、金委員長に送った書簡への返答があったことを国務省高官が示唆したという。

またポンペオ国務長官は会談前、「北朝鮮の完全な非核化を求める」との考えを強調しているが、国務省高官によると、その達成の時期や北朝鮮に対する体制保証も協議しているという。

２人の会談は３１日も朝から行われ、ポンペオ長官が日本時間６月１日未明に会見を行う予定。

米朝首脳会談の開催に向けた調整はヤマ場を迎えている。