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米朝首脳会談へ 米朝両首脳の側近が協議

2018年5月31日 10:38


米朝首脳会談の開催に向け、北朝鮮・金正恩委員長の側近、金英哲統一戦線部長が30日、アメリカ・ニューヨークに到着し、ポンペオ国務長官と会談を行った。

会談は、夕食をとりながらおよそ1時間半、行われた。米朝双方の首脳の側近同士によるこの協議の結果が、米朝首脳会談の行方を左右するとみられる。

金委員長の右腕として外交を取り仕切る金統一戦線部長は、指導部クラスの高官として18年ぶりに訪米した。ニューヨークへ向かう機内では質問に一切、応じなかった。

一方、シンガポールと、南北の軍事境界線にある板門店でも、米朝の実務者協議が続けられているが、最大の焦点は、非核化の進め方などでの米朝間の主張の隔たりを埋められるかどうか。

ポンペオ長官は、ニューヨーク入りの前にトランプ大統領と綿密な打ち合わせを行った上で、ツイッターで「北朝鮮の完全な非核化を求める」との考えを強調し、一貫した姿勢を示している。

2人の会談は、来月1日も朝から行われる見通しで、米朝の調整は山場を迎えている。