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入社1年目で転職検討?入社したあとが大切

2018年5月29日 15:12
入社1年目で転職検討?入社したあとが大切

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「入社1年目で転職検討?」。理系学生の研究と就活を支援している加茂倫明氏に話を聞いた。

ある就職情報会社が2017年度の新入社員に行った調査によると、入社1年目で「転職活動中」または「検討中」と答えた人は約4割に上った。

また、就職活動中に知っておきたかったこととして、こんな意見が見られた。

「会社の悪い面も知っておきたかった」
「キャリアの動きと給与体系」
「いろんなインターンに参加すればよかった」


――この話題について加茂さんの意見をフリップに書いていただきました。

「採用=恋愛」と書かせていただきました。

転職を考えること自体が、別に悪いことではないと思っています。ただ1年目で4割というのは、思ったより多いなと感じました。

色々な要因があると思うのですが、やはり新卒で入社するとか、採用する段階でのミスマッチというのはあると思います。

その要因として、やはり今の新卒採用の仕組みだとなかなか企業のほうも本当に一人一人の学生がどういう人なのか、どういうことがしたい人なのかというのがなかなか見えづらいと思います。

学生からしても、例えば大手の採用サイトや会社説明会でも、会社の表面的なところや良いところしか見えなかったりというのが正直あると思っています。

「採用=恋愛」と書いた意図としましては、採用と恋愛というのは…僕もそんなに恋愛しているわけではないんですが似ていると思ってます。

恋愛においての目的というのは、いい人と付き合うことではなく、そのあとお互いに幸せになることだと思っています。

採用においても、いい人を採用することが目的ではなく、入社したあとに、会社からすると活躍してくれて助かるですとか、入社した人からしてもすごく生き生き働けるという、そこを実現するのが大事だと思っています。

――結婚生活と同じで、そのあとが長いですもんね。

そうですね。例えば恋愛でも、高学歴、高年収、高身長だから幸せになれるというのではなく、それは採用においても、高学歴だから自社に合うかどうかというのはわからないなと思っています。

ですので、採用においても自社の社員で、どういった人が活躍しているのかとか、その人は学生時代はどんな人だったのかを考えて、本当に自社に合う人材というのを定義して見きわめる。しっかりと一人一人と向き合うことが大事だと思っています。

【the SOCIAL opinionsより】