東京都の豊洲市場に併設予定の「千客万来施設」の建設をめぐり、都が、今の事業者との協議を打ち切り、改めて事業者を公募する可能性が出てきた。

豊洲市場につくられる「千客万来施設」は、温泉施設を展開する「万葉倶楽部」が事業者として選ばれたが、「万葉」側が、築地市場の跡地の再開発構想と競合することを懸念し、着工を先送りしている。

東京都は、事業実施の判断を２８日までに示すよう求め、午後３時すぎに万葉倶楽部側が都庁を訪れた。

万葉倶楽部・高橋眞己専務「こちらとしては、都の方針がはっきりしない中で、豊洲の方だけ判断をしろと言われてもできない。皆さんの期待も頂いていますので、なんとかつくりたいという気持ちで今もいます」

東京都は、このあと対応を検討するとみられ、万葉倶楽部との協議を断念し、改めて事業者の公募に踏み切る可能性もある。