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北朝鮮側が呼びかけ、2回目の南北会談開催

2018年5月27日 12:11

26日に行われた北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領の首脳会談で、両首脳は、米朝首脳会談の成功に向けて準備を進めるべきとの認識で一致した。文大統領は27日午前10時から会見を行い、金委員長との首脳会談について自ら説明した。韓国・ソウルから藤田賢治記者が伝える。

両首脳にとって2回目の南北首脳会談は、米朝首脳会談の中止をアメリカが発表した翌日に北朝鮮側が開催を呼びかけたものだった。北朝鮮側が文大統領にアメリカの本音を確認したかったものとみられる。

文在寅大統領「私は先週のトランプ大統領との会談の内容を説明し、トランプ大統領は、金委員長が完全な非核化を決断して実践するなら、米朝の敵対関係の収束と経済協力に対する確固たる意志があると伝えました」

文大統領によると、金委員長は自分たちが非核化をしたら本当にアメリカが体制を保証するかを心配していたという。これを受けて文大統領は金委員長に「トランプ大統領は非核化をすれば敵対関係を確実に終わらせるだけでなく、経済協力まで行う考えがある」と説明したという。

文大統領は、米朝の実務レベルの交渉が間もなく始まるとして、双方が直接、互いの意思を確認することを促した。実務交渉が順調に進むかに米朝首脳会談の開催と成功がかかっているとの認識を示した上で、「米朝は互いに何を望んでいるか明確に認識しているので、会談はうまくいくだろう」と期待感を示した。