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突然の南北首脳会談、背景は…ソウル中継

2018年5月27日 0:52

26日午後、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長が2回目の南北首脳会談を行った。突然の会談開催の背景には何があるのだろうか。ソウルから越部記者が伝える。

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米朝首脳会談の開催をめぐり、トランプ大統領の意向が二転三転する中、実現に向けて米朝の隔たりを縮めるために、両首脳はわずか1か月で2回目の南北首脳会談に踏み切ったものとみられる。

韓国大統領府によると、会談は26日午後3時から、およそ2時間にわたって板門店の北朝鮮側の施設「統一閣」で行われた。

両首脳は、板門店宣言の履行と米朝首脳会談の開催に向けて率直に意見を交換したという。

金委員長と文大統領の会談は、先月以来2回目。米朝首脳会談をめぐっては、トランプ大統領が24日に中止を表明。翌日に北朝鮮が会談を望む談話を発表すると、「来月12日の開催もあり得る」と前向きな姿勢に転じたものの、実現は不透明だ。

南北首脳会談はこうした事態を受け急きょ調整されたとみられ、予告なく行われ、事後に開催が発表された。

今月22日にトランプ大統領と会っている文大統領は、アメリカ側の懸念などを説明したとみられる。

これを受けて、金委員長が、米朝の歩み寄りにつながる踏み込んだ意見を示したかが焦点となる。

文大統領は27日午前10時から会見を行い、会談の内容について説明する。