ロシアを訪問中の安倍首相は、プーチン大統領との首脳会談に臨んでいる。北朝鮮の問題は取り上げられているのか、モスクワから山崎記者が伝える。

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安倍首相は、米朝首脳会談の中止発表を受け、「今後の対応についてプーチン大統領とじっくり話しあいたい」と述べていて、今回の会談でも主要なテーマになっている。

先行きが不透明な北朝鮮情勢だが、安倍首相としては、北朝鮮に影響力を持つロシアも巻き込み、核・ミサイルの問題はもちろん、拉致問題についても協力を確認したい考え。

一方、会談のもう１つのポイント、北方領土問題では、北方４島でのウニの養殖とイチゴの温室栽培の事業化など、共同経済活動の分野で新たに合意する見通し。

安倍首相「４島における共同経済活動、また元島民の人道的措置について、具体的な進展がみられます。この会談によって、さらに弾みをつけたいと思います」

日露間の協議は停滞気味だっただけに、安倍首相は、３月の大統領選挙で再選されプーチン大統領が政権基盤を固めた今こそ、共同経済活動について進展を図り、北方領土問題の解決につなげたい考え。

ただ、どういう法制度のもとで共同経済活動を行うかという最大の課題は残されたままで、今回も厳しい協議になっているとみられる。