国会では、働き方改革関連法案を巡って与野党の攻防が山場を迎えている。野党側は、衆議院の厚生労働委員会での法案採決を阻止するため、加藤厚生労働相の不信任決議案を提出した。

野党側は２５日朝になって、厚生労働省のデータに新たに６件のミスが見つかったことに反発し、不信任決議案の提出に踏み切った。

立憲民主党・西村智奈美議員「こんな状況で、もう審議などできません。加藤大臣、あなたは不信任です」

与党側は法案の採決を午前の委員会で行う予定だったが、野党５党などが加藤厚労相の不信任決議案を提出したことで、採決は見送られた。

立憲民主党・辻元国対委員長「人の労働とか人生を何だと思ってるんだと。最後まで採決をさせないように、いろんな手段で頑張っていきたいと思います」

自民党・田村厚労委筆頭理事「長時間労働是正にむかってのデータがミスがあったのは遺憾な話。それをもってして長時間労働是正をあきらめるわけにはいきません」

与党側は、来月２０日に迫った国会会期内の法案成立を目指していて、午後の衆議院本会議で不信任決議案を否決したうえで、２５日中に委員会で法案の採決を行う考え。