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米朝首脳会談中止 ソウルから中継

2018年5月24日 23:46

アメリカのトランプ大統領は先ほど、北朝鮮の金正恩委員長に書簡を送り、来月12日に予定されていた米朝首脳会談を中止すると伝えたと発表した。ソウル支局から藤田記者が伝える。

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北朝鮮の国営メディアでは、まだ会談の中止に関する報道はなく、北朝鮮側の反応はまだない。

北朝鮮は16日から強硬姿勢を示してきた。この日は予定されていた韓国との閣僚級会談を当日キャンセルし、それ以降、強硬姿勢を強め、米朝首脳会談の中止をほのめかし、24日もアメリカとの交渉を担うキーマンの1人である崔善姫外務次官が、「アメリカに対話を哀願しないし、アメリカがわれわれと対座しないというなら、あえて引きとめない」「アメリカがわれわれと会談場で会うか、核対核の対決の場で会うかは、アメリカの決心にかかっている」としていた。

とはいえ、これは会談の主導権を握るための駆け引きとも考えられ、本音では会談を実現したいのだろうという見方があった。

実は北朝鮮は24日午前、豊渓里の核実験場について、坑道を爆破するなどの廃棄作業を予告通りに行い、非核化にむけた取り組みを進めていることをアピールする声明も24日夜に発表した。

こうした中での突然の首脳会談の中止をうけ、北朝鮮がどのような反応を示すか注目される。