アメリカのトランプ大統領は２２日、来月１２日に予定されている米朝首脳会談について「アメリカが求める条件が満たされなければ開かれない」と述べ、会談の「中止」や「延期」の可能性があるとの認識を示し、けん制した。

トランプ大統領はアメリカを訪問している韓国の文在寅大統領との会談の冒頭、米朝首脳会談について「中止」や「延期」になる可能性があるとの認識を示した。

トランプ大統領「アメリカが求める条件が満たされなければ会談は開かれない。世界にとってすばらしい会談になるが、開催は遅れるかもしれない」

北朝鮮が会談の取りやめをほのめかすなど揺さぶりをかけていることをけん制する狙いがあるとみられ、「北朝鮮の態度が変わったのは快くない」と語った。

これに対し、文大統領は会談の実現はトランプ大統領にしかできない「偉業」だと持ち上げ、予定通りの開催を求めた。

文大統領「米朝首脳会談は、世界史のすさまじい大転換になるだろう。その偉業をトランプ大統領が必ず成し遂げると信じている」

一方、トランプ大統領は北朝鮮に「体制保証」を与える考えを改めて示し、「完全な非核化」に応じるよう求めた。

トランプ大統領「金委員長の安全を保証する。安全で幸せになるだろう。北朝鮮は豊かになるだろう」

また、「韓国、中国、日本は多額の資金援助や投資で北朝鮮の繁栄を手助けするだろう」と北朝鮮に呼び掛けた。