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学校“医療的ケア”今年度中に取りまとめへ

2018年5月23日 19:19

医療的なケアが必要な子どもが学校で教育を受ける機会を確保するため、受け入れ体制などについて検討してきた文部科学省の専門家会議が中間まとめを行った。

人工呼吸器や胃ろうなどを使用し、たんの吸引や経管栄養の注入など、医療的なケアが必要な子どもは特別支援学校では年々、増加していて、普通の学校に在籍するケースも出てきている。こうしたことから文科省の専門家会議では、教育委員会に対し、医療的ケアが必要な子どものいる学校には医療的ケアや在宅医療に詳しい医師を学校医とするなど、支援体制の整備などを求める中間まとめをとりまとめた。

また、看護師が常駐している特別支援学校では、15.4%で学校側から保護者の付き添いを求められ、公立の小中学校では、半数近くで保護者の付き添いが求められていることから、子どもの自立を促すため、付き添いは本当に必要な場合に限るよう努力することも求めている。

専門家会議では学校における人工呼吸器の取り扱いや看護師などへの研修をどうするかなど検討を進め、今年度中に最終的に取りまとめる方針。