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愛媛県が“新文書” 首相答弁と食い違い

2018年5月21日 22:45
愛媛県が“新文書” 首相答弁と食い違い

加計学園問題をめぐり愛媛県が新たな文書を提出した。これによると2015年に加計理事長が安倍首相と面会し、獣医学部新設の意向を伝えたということで、これまでの安倍首相の国会答弁と食い違っている。

愛媛県が21日に参議院予算委員会に提出した内部文書には加計学園からの報告の内容が盛り込まれている。文書によると2015年2月に加計理事長が安倍首相と面会し、加計学園が新設する予定の獣医学部について説明したという。これに対して安倍首相が「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと記載されている。

安倍首相はこれまで国会で加計学園の獣医学部新設の意向を初めて知ったのは去年1月だと答弁してきた。

立憲民主党・蓮舫参院幹事長「事実であれば、虚偽です。(安倍首相の答弁は)明らかに虚偽だと思います」

これを受けて、立憲民主党の辻元国対委員長は自民党の森山国対委員長と会談し、今週、衆議院の予算委員会を開いて、中村愛媛県知事や加計学園の加計理事長、柳瀬元首相秘書官を国会招致することを求めた。

これに対し、森山委員長は文書が参議院の予算委員会に提出されたことから、「まずは参議院の予算委員会で審議されるべき」と述べるにとどまった。

今後、安倍首相や関係者が自ら説明する場をめぐって、与野党の攻防が激しくなりそうだ。