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「チバニアン」に異議 研究チームが反論

2018年5月18日 19:37

「千葉時代」を意味する「チバニアン」と名付けられる見通しとなっていた千葉県の地層について、異議を唱える団体が現れ、国際学会による審査が中断していることがわかった。研究チームは申請内容に問題はないと、反論する報告書を国際学会に提出したという。

茨城大学や国立極地研究所などの研究チームによると、先月、日本の別の地質学者らの団体が「チバニアン」に関するデータは偽装されていると訴えるメールを国際学会のメンバーに送ったことをきっかけに、審査が中断しているという。団体側は地磁気の逆転を表す境界が千葉県市原市の地層には存在せず、地層データなどが改ざんされたものだなどと主張しているという。

研究チームはこうした指摘について「事実無根」としたうえで、国際学会から求められた報告書と詳細なデータを17日、送付したという。研究チームは、早期に審査が再開することを望むとしている。