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“旧優生保護法で不妊手術強制”一斉提訴

2018年5月17日 12:21
“旧優生保護法で不妊手術強制”一斉提訴

旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられたのは憲法違反だ、などとして、都内に住む男性ら計3人が、国に対し損害賠償を求める裁判を一斉に起こした。

17日に一斉提訴した原告のうち、東京地裁に訴えを起こした都内の75歳の男性は、中学2年生の時、当時、住んでいた宮城県内の施設から病院に連れて行かれ、強制的に不妊手術を受けさせられたという。

東京地裁に提訴した北三郎さん(仮名・75)「国に対して真実を述べてほしいと思います。私の人生を返してください」

旧優生保護法では、障害などを理由に本人の同意なく強制的に不妊手術を行うことが認められていたが、男性には障害はなく、「子どもを産むかどうかを決める権利を奪われた上、長年救済もされなかった」などとして、国に約3000万円の損害賠償を求めている。

17日は、東京以外に仙台地裁と札幌地裁でも、いずれも70代の男女2人が国に対して損害賠償を求め一斉に裁判を起こしている。