マレーシアで同性愛行為の罪で服役していたアンワル元副首相が１６日、国王の恩赦を受けて釈放された。マハティール首相は１、２年後をメドにアンワル氏に首相職を譲る意向を示している。

マレーシア初の政権交代が実現した総選挙で、マハティール首相と共闘したアンワル元副首相が１６日、国王の恩赦を受け釈放された。

アンワル氏はマハティール氏が最初に首相を務めた際に副首相を担ったが、意見の対立から１９９８年に副首相を解任され、逮捕された。

アンワル氏はその後、野党の指導者となったが、２０１５年に再び、マレーシアでは禁じられている同性愛行為の罪で有罪判決を受け服役していた。

マハティール氏は今回の選挙で、汚職問題に揺れるナジブ前政権を倒すため、服役中も根強い人気があったアンワル氏と手を結ぶことで、野党連合として初めての勝利を手にした。

マハティール首相は今後１、２年は首相を務めるとしていて、その後は、アンワル氏に首相職を譲る意向を示している。