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米政権、イラン中央銀行総裁らを制裁対象に

2018年5月16日 11:04

イラン核合意からの離脱を発表したアメリカのトランプ政権は15日、イラン中央銀行の総裁らを制裁対象に加えると発表した。アメリカが指定している「テロ組織」の資金集めに関わったとしている。

アメリカの財務省によると、イラン中央銀行の総裁らは、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」への数百万ドルの資金集めに関わったという。イランは「ヒズボラ」を支援していて、アメリカが「テロ組織」に指定している。

制裁対象になると、アメリカ・ドルを使った国際的な取引ができなくなることから、テロ組織への送金を含め、資金の移動が難しくなる。ムニューシン財務長官は声明で「アメリカはイランによる厚かましい国際金融システムの悪用を許さない」と強調している。

トランプ大統領は8日、イランと欧米など6か国が結んだ核合意から離脱し、「最高レベルの経済制裁」を科すと発表していて、この制裁はその一部だという。