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大使館移転「ナクバの日」で衝突拡大の懸念

2018年5月15日 12:42

アメリカのエルサレムへの大使館移転を受け、パレスチナ自治区などでは大規模な抗議デモが続き、2700人を超える死傷者が出ている。激しいデモは15日も行われる見通しで、さらなる衝突の拡大が懸念されている。

アメリカは14日、イスラエルが首都と主張するエルサレムに大使館を移転し、式典を開催。これを受け、エルサレムではパレスチナ人らが抗議集会を開き、イスラエルの治安部隊と小競り合いとなった。

パレスチナ自治区でも各地で抗議デモが相次ぎ、一部では3万人以上が参加し、治安部隊との大規模な衝突に発展した。ロイター通信などによると、イスラエル側の銃撃などにより、これまでに58人が死亡、2700人がケガをした。

15日は、イスラエル建国によりパレスチナ難民が故郷を追われた「ナクバの日」とされ、各地でデモが呼びかけられていて、さらなる衝突拡大が懸念されている。

一方、国連の安全保障理事会はパレスチナの要請を受け、日本時間15日夜から緊急会合を行う。