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エルサレム緊張高まる 米大使館“移転”

2018年5月14日 6:53

在イスラエルのアメリカ大使館が14日、エルサレムに移転される。イスラエルの首都と認めたトランプ大統領の決定だが、パレスチナ側は抗議デモを呼びかけていて、衝突も懸念される。

移転前日の13日、アメリカ大使館に格上げされるエルサレムの総領事館は、『大使館』という看板も設置されるなど、準備が進んでいた。

日本時間14日夜に行われる式典には、トランプ大統領の娘イバンカさん夫妻らが出席し、大統領もビデオメッセージを寄せる予定。

エルサレムは、イスラエルとパレスチナが帰属を争ってきた。イスラエル側はネタニヤフ首相が「歴史をつくった」と絶賛するなど、お祝いムードに包まれている。

一方、パレスチナ人にとってはイスラエルの主張を既成事実化するもので、怒りが収まらない。

パレスチナ人住民「(アメリカは)国際法に違反している。ユダヤ人の街にしようとしている」

パレスチナ側は移転に合わせ、抗議デモを呼びかけていて、イスラエルの治安部隊との衝突も懸念され、緊張が高まっている。