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サルからサルに子宮移植し妊娠 慶大が成功

2018年5月13日 12:08
サルからサルに子宮移植し妊娠 慶大が成功

サルの子宮を別のサルに移植して妊娠させることに、慶応大学が世界で初めて成功した。

研究を進めているのは、慶応大学の木須伊織・特任助教らのチームで、去年1月、サルから子宮を摘出し、別のサルに免疫抑制剤を使って移植した。その後、移植した子宮に受精卵を戻したところ、今月3日、妊娠が確認されたという。

ヒト以外の霊長類で子宮移植後に妊娠に成功したのは、世界で初めてだという。

今回の研究成果について木須特任助教は、「技術的にはヒトにも可能と考えるが、倫理的、社会的問題について議論を進めていく必要がある」と話している。

ヒトの「子宮移植」は生まれつき「子宮」をもたない女性らの妊娠・出産を可能にするとして、世界ではすでに11人の赤ちゃんが誕生しているが、日本国内ではまだ行われていない。