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李克強首相 歴史認識など巡り日本側けん制

2018年5月11日 1:32

日本を訪問中の中国の李克強首相は10日、日中友好関連イベントに出席し、両国関係は改善に向かっているという認識を示しながらも、歴史認識問題などをめぐり日本側をけん制した。

9日の日中韓首脳会談後も日本滞在を続けている李首相は10日午前、都内で「日中平和友好条約締結40周年」を記念するイベントに参加した。この中で李首相は、「日中関係は正常な軌道に戻すことができた」と述べて、関係が改善に向かっているとの認識を示した。

その上で、「戦争の責任を反省し、『1つの中国』を堅持することが重要である」などと話し、歴史認識や台湾問題をめぐって日本をけん制した。

李首相は夕方には札幌に移動し、北海道知事と会談した。

11日は、安倍首相と一緒に、日本と中国の地方活性に関する会議に参加するほか、トヨタ自動車の工場の視察などを行う予定。