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2度目の中朝首脳会談が意味すること

2018年5月9日 21:29

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。9日は、1か月間で2度目となった北朝鮮・金正恩委員長の中国訪問と習近平国家主席との会談が意味することについて。

元防衛相・中谷元氏「米朝会談を前に金正恩委員長、相当焦って、そして困っていると思う。アメリカにとって、核を隠そうということは許さないわけで、(そうなれば)恐らくトランプ大統領は、テーブルをひっくり返すんじゃないか。ボルトン(大統領補佐官)も非常に強硬ですから、口実のための時間稼ぎというのは許せませんので、こういった点でかなり北朝鮮は困っていると思って、中国に行ったのではないか」

近野キャスター「(先週、中国の)王毅外相が、アメリカ側の厳しい温度感を金委員長に伝えて『あなた、今回ばっかりは、ごまかしが利きませんよ』とクギを刺しに行ったと見るのが自然で、それに対するリアクションが、(8日の)中朝の会談ということなんですか?」

東洋学園大学教授・朱建栄氏「(金委員長が)こんなに急きょ、大連に乗り込んできたことを見れば『真剣さ』が簡単には、トランプ大統領との会談にはのぞめない。もしかすると直前に(米朝会談が)流れてしまうことを恐れて、(習国家主席との)意見交換に行ったんだと思う」