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NYダウ2ドル高“イラン核合意”巡り上下

2018年5月9日 7:28

8日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はトランプ大統領によるイラン核合意の発表をめぐって株価が上下する展開となった。ダウ平均株価は最終的に2ドルあまり値を上げている。

8日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から2ドル89セント値を上げ2万4360ドル21セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も1.69ポイント上げて7266.90で取引を終えている。

トランプ大統領がツイッターでこの日にイラン核合意に関する発表をするとツイートしたことを受けて、市場には警戒感や不安感が広がり売りが優勢で進んだ。午後に核合意からの「離脱」が発表された後も値を下げたが、その後、イランが合意にとどまる意向を示したことやアメリカの制裁も予想以上に厳しくはならないとの見方が広がったことで買い戻され、最終的にはやや値を上げて取引を終えている。また、金利が上昇したことで、JPモルガンなど金融関連株も値を上げている。

市場関係者は「あす以降は、半導体のエヌビディアなど、週内に発表される企業決算に注目が移っていくのではないか」と話している。