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米朝首脳会談で予想される成果と懸念

2018年5月8日 21:55

続いてはニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWSここにフォーカス」。8日は国際情勢の専門家による、米朝首脳会談で予想される成果と気をつけておくべきことについて。

コリア・リポート編集長 辺眞一氏「恐らく大枠で合意すると思う。目標を定める。いつまでに、と。そしてどういうロードマップ、段階を踏んで、と。そういう形で合意すると思う」

近野キャスター「核に関しては、そこまで行けますか?」

辺眞一氏「行くと思います。これまでも全部行った。(1994年の)ジュネーブ合意もしかり。クリントン政権の。ブッシュ政権の6か国合意もそう。問題はそれを実行する段階で、結局のところ対立して、頓挫してしまっている。恐らく華々しく(米朝)両首脳が高らかに目標を掲げて合意すると思うが、実行する段階が(今年)下半期から来年にかけてということですから、とりあえずは合意を発表すれば、間違いなくトランプ大統領は、ノーベル平和賞は取れますから、大枠で合意する。ただこれから各論をめぐって、いろいろ・・・(手順が問題ですよね?)そういうことですね」

一般財団法人 日本総合研究所会長・寺島実郎氏「下手すると、段階的に削減とはいえ、当分の間は、北朝鮮が核を持ったまま、南北で融和だけが進んで、どんどんどんどん、新しい援助が動き始めたら、日本にしてみれば現実的に、統一された朝鮮半島が、核を持っているに等しいような、反日を軸にした朝鮮半島みたいなものと向き合わないといけなくなる。だからこそ日本の東アジアへの平和外交への構想力が、真剣に問われているということをよく考えるべきだと思う」