中国の次世代のリーダーと目されながら汚職の罪で失脚した孫政才・前重慶市書記に８日、無期懲役の判決が言い渡された。習近平指導部は判決の様子を公開することで、党内の引き締めをさらに強化する狙いもあるとみられる。

習近平国家主席の後継候補の一人と目されていた孫氏は権力闘争が激化していた去年の党大会前に重大な規律違反で失脚し、収賄の罪で起訴されていた。天津の裁判所は８日、１億７０００万元、日本円で約２９億円に上る賄賂を受け取った罪で、孫氏に対して無期懲役の判決を言い渡した。

孫氏「罪を認め、罪を悔い、判決を受け入れて上訴しない」

習指導部は、孫氏に厳罰を科し、初公判に続いて判決言い渡しの様子も公開することで、党内の引き締めをさらに強化する狙いもあるとみられる。