震災の津波で犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校の児童の遺族らが市などに損害賠償を求めた裁判で、石巻市議会は８日、控訴審判決を不服として上告する案を賛成多数で可決した。

石巻市の亀山市長が上告の意思を固め、８日、招集された臨時の市議会。傍聴席は一般傍聴者と遺族でほぼ満席になった。

事前防災が争点となった控訴審の判決は、学校幹部と市教育委員会の“組織的な過失”を認定。市長が示した上告の意思に賛成か反対か、判断は市議会に委ねられたが、起立採決の結果、賛成１６・反対１２の賛成多数となり上告する案は「可決」された。

今後、正式に最高裁に上告する手続きをとることになる。