×

旧優生保護法で強制不妊手術 記録見つかる

2018年5月8日 21:37

旧優生保護法のもと障害者らが強制的に不妊手術をされた問題で、個人の記録がないとしていた東京都で手術に関する記録が病院など12の施設で見つかったことが分かった。

東京都はこれまで、当時の公文書は廃棄され、不妊手術を受けた個人に関する資料はないとしていたが、都内の全病院や福祉施設など約2200か所に記録の保管状況に関する調査をしたところ、これまでに12の施設で記録が見つかったという。

その中で、都立松沢病院では、個人を特定できる資料が30人分見つかり、うち11人については強制的に不妊手術を行った記録があったという。

資料の中には「患者は精神分裂病である」や「異性の誘惑に乗ることも多く妊娠したこともある」などの申請理由が記載された手術の申請書などがあったという。

東京都は、回答がない施設についても引き続き調査を進め、6月末までに国への報告をまとめるという。